心理学×創作
AIシナリオに心理学を応用することで、キャラクターをより立体的に描けます。特に「ビッグファイブ(Big Five)」は性格を5因子で整理でき、キャラ設定や対立構造の設計に役立ちます。本記事ではAIシナリオでの具体的な活用例を解説します。
ビッグファイブとは?
ビッグファイブは性格を以下の5因子で整理する心理学モデルです。
- 外向性:社交的/控えめ
- 協調性:思いやり/自己中心
- 誠実性:計画的/衝動的
- 神経症傾向:不安定/安定
- 開放性:創造的/保守的
AIシナリオでの活用法
- キャラ設計:
AIに「外向性が高いが神経症傾向も高い主人公」と指示すると、一貫した人物像が出力されやすい。 - 関係性の設計:
攻め×受け、ライバル、幼馴染といった関係において、因子の差異が衝突や補完を生む。 - 心理描写の強化:
キャラの反応を「誠実性が低いから計画を守れない」など因子に基づいて描く。
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テンプレート例:AI指示用プロンプト
目的:キャラクターをビッグファイブを用いて設計したい。
制約:外向性・協調性・誠実性・神経症傾向・開放性の各因子を数値(1〜5)で指定する。
出力:#キャラ設定 / #性格特徴 / #行動傾向 の3項目でまとめる。
キャラ設計の事例
#主人公
外向性:4/協調性:3/誠実性:2/神経症傾向:4/開放性:5
→ 社交的だが不安定。計画は苦手だが直感と創造力で動く。
#ライバル
外向性:2/協調性:2/誠実性:5/神経症傾向:1/開放性:3
→ 寡黙で冷徹。ルールを守り、安定感がある。
このように因子差から「衝突」や「補完」が自然に生まれます。
まとめ
AIシナリオに心理学を導入することで、キャラクターはよりブレなく、深みを持った存在になります。ビッグファイブを活用すれば、読者に「このキャラらしい」と思わせる一貫性を与えることが可能です。作品づくりの基盤として、ぜひ活用してください。
次に読む: 心理学×キャラ設計 / 心理描写の強化 / ライバル設定の心理学
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